パルティアの歴史
ニールソン・C. デベボイス山川出版社
山川出版社
1938年に刊行された英語版の邦訳である。前3世紀にイランの一角で興り、現代のイラン・イラクを席捲して後3世紀にササン朝に滅ぼされるまで続いたアルシャク朝パルティア王国の政治史上の諸事件を、当時入手できた限りの史料を使って考証しほぼ年代順に叙述している。一つ一つの記述を取ってみればその後の新史料の発見などによって書き直されねばならぬ点も含んでいるが、パルティア研究を目指すものにとっては必読の書と言える。しかし、英語版の註が削られているので原著との併読をお勧めする。
フラウィオス・アッリアノス アレクサンドロス東征記およびインド誌 (東海大学古典叢書)
東海大学出版会
東海大学出版会
¥ 41,097
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文庫版には見出せない詳しい註釈や索引があり、原文も載っているので、充実した『アレクサンドロス東征記』になっています。
ただし、近年の西洋古典関係翻訳書の傾向として母音の長短を省略する点は感心しません。「本書が書かれたのがローマ時代だから不必要だ」などというのは詭弁でしかありません。もしも、その論法が通用するのならば、本作に記されている「ヘパイスティオン」とか「カッリステネス」という人名表記も、ローマ帝政期の発音に則して書き改めなくてはならない、ということになってしまいましょう。前四世紀の出来事をアッティケー方言で再現している原著者への敬意を表する為にも、可能な限り古典期の発音で書き表して頂きたいものです。
ただし、近年の西洋古典関係翻訳書の傾向として母音の長短を省略する点は感心しません。「本書が書かれたのがローマ時代だから不必要だ」などというのは詭弁でしかありません。もしも、その論法が通用するのならば、本作に記されている「ヘパイスティオン」とか「カッリステネス」という人名表記も、ローマ帝政期の発音に則して書き改めなくてはならない、ということになってしまいましょう。前四世紀の出来事をアッティケー方言で再現している原著者への敬意を表する為にも、可能な限り古典期の発音で書き表して頂きたいものです。
ジュチ裔諸政権史の研究
赤坂 恒明風間書房
風間書房
¥ 25,200
通常24時間以内に発送
わが国最初のジュチ・ウルスに関する専著です.まず,ペルシャ語をはじめとする諸史料に基づいく史料批判によってジュチ裔の系譜を復元しておられます.次にジュチ・ウルスの右翼,中央,左翼という構造・分封の変遷を多彩な史料によって明らかにしておられます.最後にウズベクという概念を通説批判によって再確認され,続いて金帳汗国という概念がロシアから見た一面的なものであることを立証し,ジュチ裔諸政権に対する新たな展望を開いておられます.一気に読みました.
入手困難な史料を付載しておられます.
また,巻末のジュチ裔系譜は著者ならではの力作ですが,その詳細さと量の多さには圧倒されました.
ともあれ,圧倒的なすばらしさというほかはありません.
入手困難な史料を付載しておられます.
また,巻末のジュチ裔系譜は著者ならではの力作ですが,その詳細さと量の多さには圧倒されました.
ともあれ,圧倒的なすばらしさというほかはありません.